【設バンSS】冬の日の二人

ときメモGS

12月になったので、冬の日の設バン妄想。
先輩の3年目12月のメールネタ。
放課後ティータイムの「冬の日」という歌がイメージです。

***

12月になり、すっかり寒くなって来た。
学校から外に出ると、息が白くて寒さを感じていたら、ケータイがメールの着信を告げた。
誰かと思ったら、聖司先輩からだ。
久しぶりの聖司先輩からのメールにドキドキしながらケータイを開くと、「寒い……」と題されたメールにはこう綴られていた。

「嫌な季節がやってきた。
春まで冬眠したい」

寒いのが嫌いな聖司先輩らしいな、なんて思わずくすっと笑ってしまい、続きを読んだ。

「おまえはいつも元気だよな。
すこし分けろ。
今度もらいに行く」

と、書かれていて、今度もらいに行くって……?って思ったら、今度は電話がかかってきた。

「も、もしもし?」
「俺だ。今いいか?」
「聖司先輩!?」

電話の相手はまさに聖司先輩で驚いた。

「何だよ、そんなに驚くなよ」
「だって、さっきメールが……」
「よし。じゃあ、もう読んだな」
「あの、聖司先輩?」
「ああ、もう……だから、今度の日曜日、空いてるかって聞いてるんだ」

と、電話口から聞こえる聖司先輩の声から、きっと今の聖司先輩は頬を赤くして照れているんだろうな、なんて思って、

「はい!」

そんな聖司先輩に早く会いたいって思った。

***

そして、日曜日。
白い息を弾ませながら待ち合わせ場所へ向かい、聖司先輩を探すと、

「美奈子」

名前を呼ばれて振り返ると、同じカシミヤストールを身に着けた聖司先輩がいた。
久しぶりに会う聖司先輩に嬉しくなって、何から話そうかと思ったら、

「ほら、行くぞ」

と、聖司先輩は手を差し出す。
差し出されたその手にそっと自分の手を重ねると冷たくて。

「聖司先輩、手、冷たいですね」
「おまえがお子様体温なんだよ。温かいものでも食べに行くぞ」
「はい!」

だけど、手を繋ぐと何だか温かくなってきて。
聖司先輩と一緒なら、冬の街を歩くのも楽しいって思えた。

設バン

Posted by 李南